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第17回今治市PTA広報紙コンクール結果         令和4年2月12日(土)

令和3年度広報紙コンクール 受賞校選出

 さる2月12日(土)に令和三年度の広報紙コンクールが行われました。今年度は新型コロナウイルスの流行を受け、規模を縮小しての開催となったため特別審査員の方の講評は紙面および今治市PTA連合会ホームページ、Facebookでの発表となりました。

 本年度コンクールにもたくさんの学校の方にご参加いただきありがとうございました。また、受賞校の皆様おめでとうございます。このコンクールが皆様のよりよい広報紙作成に寄与できることを祈っています。 (吹揚小 徳丸)

写真:17回広報紙コンクール表彰校
写真:17回広報紙コンクール表彰校
写真:17回広報紙コンクール表彰校
 
 第17回 広報紙コンクール 審査員 講評
以下に、特別審査員の方々のご講評を掲載させていただきますので、今後の広報紙作りの参考にしていただければ幸いに存じます。

 愛媛新聞社東予支社 今治編集部長 武田 泰和  様


 昨年度に続き、新型コロナウイルス禍の中、広報紙を作られた皆さんは学校活動が制限される中、掲載内容であるネタ探しや寄稿の収集、ご苦労されたのではないでしょうか。おつかれさまでした。

 私は今回で2度目の審査を担当させていただきました。その上での所見を申し上げます。

 中学校から審査したのですが、ほとんどが運動会の写真を前面に出していました。構成はそれぞれ工夫されていて特に申し上げることはありません。ただ、審査という点では、別の発行回で行いたかったというのが正直なところです。

その中で、日吉中学校はあえて運動会の発行回を外して応募されたのだと思います。新入生全員の集合写真や先生の紹介など「型」ができているのだと思う一方、PTA座談会は興味深く読ませていただきました。校長先生がPTA役員の方々の質問に答え、生徒の学校生活や進路を説明する形式をとっています。広報紙での校長先生の登場は、各年度最初の発行回に寄稿する形がほとんどだと思いますが、Q&Aのやりとりで学校側が伝えたいこと、「生徒の親」が知りたいことをフランクに伝える工夫を感じました。

 小学校は、学校ごとに個性のある紙面づくりに取り組まれていると思います。昨年度の応募校に加え、鳥生小学校と国分小学校の応募がありました。参加校が増え、紙面展開のヒントが増えることはいいことだと思います。
中学校ほどではありませんが、運動会の写真が目立ちました。その上で気になった点を挙げさせていただくと、紙面の大きさと写真のバランスです。小学校は応募のあった広報紙のうち、8割がA4判でした。印刷の画質にもよるとは思いますが、全体を写すあまり1人1人が小さくなってしまい、子どもたちの表情がよく分からない写真もありました。一方で、比較的小さな写真を多用し、全体的ににぎわいを演出するテクニックもあります。
画角もズーム(アップ)とワイド(広角)を使い分けることも大切です。1枚にたくさんの子どもたちを載せようとするとどうしてもワイドになってしまいます。1人1人が小さくなり、何をしているのか分かりづらい写真になることがよくあります。そこで、ワイド写真の中に何をしているかが分かる写真を入れる加工や、ワイド写真1枚とズーム写真数枚の組み写真で雰囲気を伝える工夫が必要でしょう。
それぞれの写真(群)に付ける見出しやキャプションも重要です。手間は掛かりますが、児童の一言を載せて、写真との関係性を示し、臨場感、広報紙の参加者を増やす工夫をしていた紙面も複数ありました。
 
 乃万小学校は教職員の皆さんの好きなアニメを紹介していました。なかなか学校になじめない児童には、この先生のところに行ったら好きなアニメの話ができるかもしれないよというメッセージにも感じました。私自身は小中学校とも千人以上のマンモス校で過ごしたので、先生との距離感は今の小中学校の感覚と違うとは思いますが、アニメの話が先生と打ち解けたり、学校に来る動機になったりするかもしれないという試みはいいと思いました。

少し技術的な話になりますが、一般的に縦書きの新聞は右開きが基本なので、読者に奇数ページを最初に見てもらうよう設計されています。2ページ目よりも3ページ目が重要。右面より左面優先という考え方です。その上で、伯方小学校の紙面はページをめくったところに「ようこそ伯方小学校へ」としてカラー表裏1枚で新1年生のコメントを紹介しています。昨年も同じ構成でしたが、紙面で新1年生を紹介したいというコンセプトが明確で、1年生の保護者にとっては中面だけを抜いて保管しておくこともできる記録性のある工夫を感じました。

昨年もお話ししましたが、PTA広報紙ですので、PTAの活動紹介を積極的に掲載するべきでしょう。夫婦共働きの家庭も多く、役員選出が難航する学校は少なくないと想像します。活動を記録し、理解を促す意味でも、役員や係に選出されればどのような活動をするか伝え続けることは重要だと思います。

 紙面編集をされている皆さんは限られた予算の中で取材や機材、印刷委託などの費用がかかり苦労されていると思います。年度予算から算出した1部発行コストを計算してみました。立花小学校は約3円で、応募校の中で最も低かったです。自校で印刷し、写真などの鮮明度は高くはありませんが、子どもたちの学校活動を伝えるという点では十分役割を果たしていると感じました。

 この2年間、新型コロナの影響で社会活動が大きく制限されていますが、コロナが収束し、来年の審査では児童、生徒の皆さんのさまざまな学校生活を紹介した紙面が見られることを期待しています。

 

 今治教育推進協議会 副会長 菊川 友里子 様 

 

 まず広報紙を発行するにあたって、このようなコロナ禍において学校行事や集会の制限のかかる中、例年以上に広報部員のご苦労や努力があったことは間違いない。広報紙の内容を悩みながらも作成発行したこと自体素晴らしく、関わったすべての皆さんにお疲れ様という言葉をお伝えしたい。

見た印象について。
私が広報紙に携わったのは何年も前であるが、その時の広報紙のスタイルとほぼ変わっておらず、その学校らしさを感じることが出来た。その一方で、書体やカラーへの変更など進化を感じる広報紙もある。いくつかの広報紙は、プロが作ったのかと思うほど綺麗に仕上がっているものもあり驚いた。見た目やレイアウトは、内容に関わらず、読みやすさ親しみやすさという点で大事なポイントで、広報の先輩方や先生方のご意見を伺いながらも新しい紙面にチャレンジすることがあっても良いと思う。
内容について。

コロナ禍で行事が少ないために、紙面にその分多くの写真を載せている学校が多かった。保護者も学校に行く機会が少なく、広報紙で学校の様子を感じられ、良かったと思うし、躍動感のある良い写真もたくさんあった。ただ写真が紙面のほとんどを埋めていると、広報紙の魅力が減るように思う。行事がたとえなくてもPTA会長からの挨拶を入れたり学校の先生のご負担にならない範囲で記事をいただくなど、読む記事はできる。コロナ禍で先が見えず、不安になっている保護者に学校はこういう状況です、とかPTAはこういうことを考えています、といった情報を送ることが出来たら広報紙の価値は高まると思う。今回も保護者にアンケートを取ったり、座談会を開いたりと、いくつかの学校はコロナ禍に負けず、というよりもこういう時だからこそ、とコロナ禍を逆手にとって記事を作っていたところは読み応えがあったし、広報紙として力を発揮していると感じた。

全体を通して。
コロナ禍がキーワードにはなるのだろうと想像していたが、どの紙面も前向きで明るい。写真に映る子どもたちの表情や写真に添えられたコメント、記事、カラーの紙面は色選びも、どれも明るい雰囲気で、コロナ禍なんてどこ行く風といった前向きの印象ばかりであった。誰もが不安な中、忙しい中でも広報紙を作りあげようとする広報部員さんの頑張りと子どもたちへの愛が十分感じられるどれもが素晴らしい作品であった。コロナ感染者のニュースばかりの世の中で、学校の広報紙は明るくほっこりにっこりした人も多いであろう。
今回読ませていただいた私もそうである。広報紙の作り手の意識は必ず作品に現れると思う。
今後もこんな学校だったらいいな、こんな子どもたちに育って欲しいなと理想を思い描きながら素晴らしい広報紙づくりを続けていただきたい。


 特別審査委員

 

 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、各学校では例年と比べて、学校行事を精選したり、縮小や中止したりするなど、取材対象としていた行事等が減少する中で、如何に学校での子ども達の様子や他の保護者の思いを伝えるかということで、ご苦労をされたことと思います。そのような中、知恵を絞り独自のアンケートの実施や、運動会などで子ども達が躍動する写真の掲載など、様々な工夫がなされており、大変読み応えのある作品ばかりでした。

親子で見て楽しむ、というのが広報誌の醍醐味でもあると思います。作品の多くが子ども達の学校行事での活躍が、写真を通して伝わってくるものでした。写真やイラストのレイアウトなど、明るく華やかで、記事を読みながら、家庭でも親子の会話が深まったのではないかと思います。

個人的な所見ですが…
 ・ 常盤小「習い事」アンケート、立花中「コロナ・スマホ」アンケート、吹揚小「子育ての悩み」アンケートなどは、保護者の方にとって参考になる記事であったと思います。常盤小はアンケートの次ページに、各スポーツ団体の紹介を、吹揚小はアンケートの次ページに、ハートなんでも相談員やスクールカウンセラーの紹介を付け加えるなど、上手く連動しているなと感心しました。
   富田小「コロナ後」のアンケートなども、今後に向けて明るい希望を持たせる内容であったと思います。
 ・ 富田小「田んぼの学校2021」では、田植え~脱穀・籾すりまでの年間の活動の様子を上手にまとめていると思いました。
 ・ 常盤小「ときわすごろく」も楽しい企画だと思います。先生方の笑顔もいいですね。
 ・ 近見小や吉海小の新1年生の初々しい笑顔の写真や伯方小の将来の夢も心がほっこりとしていいですね。
 ・ 小学校の数校で、題字やタイトルイラストに児童の作品を使い、紹介も付けてくださっています。子ども一人一人を大切にしてくだっているなあと温かい気持ちになりました。また、近見小や波方小など、子ども達の感想を付けてくれているのも嬉しいですね。

 

 

          
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